僕は大学生になってから、TOEICでそこそこの点数(就活で一応使えるくらい)を取ることができました。
しかし、それ以上の点数を取るため勉強をする気が失せてしまいました。
何よりも、「これ以上TOEICの勉強を続けても、実際に喋れるようにならないしな〜」という思いが勉強の意欲を阻害していました。
そこで、TOEICや英検のような資格の勉強ではなく、もっと英語を実用的に使えるようになるための勉強をしたいと思いました。
そこで見つけたのがこの本です。
この本を読んで、今まで自分が思いつきもしなかった「多読」という英語学習方法を知ることができました。
英語学習において「量」と聞くと、「英単語の暗記」などをイメージする方が多いと思います。
僕もそうでした
特に大学受験の時はひたすらに多くの英単語や文法を暗記していました。
英語はそれほど苦手ではなかったので、暗記はさして苦ではなく、かと言ってそれほど楽しくもなくやっていました。
しかし、この本の中で筆者は「楽しく!」をモットーとしています。
本の概要
本の内容について、僕が特に興味を引いた部分を簡単に紹介します。
この本の中で筆者は、多読を効果的に進めるための3つの要素として
を挙げています。
特に①の多読三原則では、
の3つを掲げています。
また、②の大量に読むやすい本の部分では、筆者は子ども向けの絵本をおすすめしています。
他には、
- 筆者が多読を広める中で出会った人々の成長記録
- 多読におすすめのサイトや、多読の聞く版「多聴」や観る版「多鑑」におすすめのYoutubeチャンネルの検索方法
- シャドーイングをはじめとした、様々な学習方法
なども書かれています。
また、それでも多読を始めるのを躊躇している人向けに、「こんな本を読んでみては」、「こんな風に読んでみては」という提案もしてくれています。
とにかく本全体を通して、「英語学習は楽しくなくちゃ意味がない!」というメッセージを感じられる内容となっています。
本を読み終えて
この本を読んで、英語学習における本当の意味での「量」というものを理解できた気がしました。
確かに僕たちが日本語を習得する際には、
- まず、お母さんお父さんが喋っているのを理解できない状態で聴き
- その後、聞き真似で「ママ」や「パパ」など簡単な言葉をしゃべられるようになり
- 絵本の読み聞かせをしてもらったり、教育テレビを観たり
というプロセスを誰しもが経験しています。
このプロセスで触れてきた日本語の数はかなり膨大なものです。
英語学習においては、そもそも自分が触れてきた英語の数が、圧倒的に少ないことに気付かされました。
実際に多読をしてみて
この本を読んだ後、実際にKindle Unlimitedで無料で読める英語の絵本を探して、一ヶ月間、一日一冊ペースで読んでみました。
感覚的な話なので、数値で伝えることは難しいのですが、確実に英文を理解するスピードが上がったと感じました。
具体的には、英文を理解する流れが、
- 英語を見る→日本語に変換する→理解できる
という流れから、
- 英語を見る→理解できる
と日本語を介さずに理解できる感覚を感じることができました。
また、Kindle Unlimitedで絵本を調べてみると、絵本の種類もシュール系、ファンタジー系、さらには不思議の国のアリスなど一度は聞いたことのある童話等々、様々な種類があることがわかりました。
絵のデザインも国や人によって画風が異なっていたもの興味深かったです。
まとめ
本記事では、英語学習の方法として「多読」を紹介しました。
本記事で紹介した本を読めば、英語を勉強したい気持ちが沸々と芽生えてくると思います。
2022年2月現在、Kindle Unlimitedで無料で読むことができるので、ぜひ一読してみてください。