ずいぶん長い間、僕は低い声とともに生きてきました。
どのくらいの低さかと言うと、藤岡弘さんの地声よりもう少し低いと思います。
小学生の時は普通でしたが、中学生になってから低くなり始め、中3の頃にはかなり低くなりました。体感で中学生の間に3段階の声変わりがありました。
本記事では、僕が今まで感じてきた、声が低いが故の悩みと辛さを10個言います。
もちろん声が低い人全員に当てはまるものではありません。
それでも僕のように声が低い人が「こんな悩みを持っているよ」ということを理解していだだけたら幸いです。
基本一言目は聞き返される
急に話しかけられ、喉の準備ができてない状態で発した一言目は基本的に聞き返されます。
他にも初めて喋った人で、低い声の耳慣れしていない場合、スムーズに会話するまでに時間がかります。
僕の場合、喉と口の準備ができてないとうまく言葉が伝わりません。いわゆる喉と口のウォーミングアップの時間が必要です。
また、長い間聞き返される経験を続けていると、喋っていて「あ、これ伝わってないな」と分かるようになります。
散々聞き返させ続けてきた僕ですが、僕なりに会話で聞き返されないための工夫や意識することをまとめたので、ぜひご覧ください。
歌が何も歌えない
基本的に原キーでは何も歌えません。
「声が低くても歌える曲」と検索すると、福山雅治さんやレミオロメンさんの曲がよく出てきます。
しかし、僕はその曲すらも原キーで歌えません。
「粉雪」の「喜びも悲しみも〜虚しい〜だ〜け〜こな」が出ないと言うのは、声低いあるあるだと思います。
しかし、僕は「喜びも悲しみも〜むなし」でもう出ません。
さらに、これは完全に嫉妬からくるものですが、声が高いのに音痴な人を見ると悔しくなってしまいます。どうしても、「声が高いなら努力すればどうにかなるはずなのにな」と思ってしまいます。
そんな僕自身かなり歌が下手なのですが、歌が下手な人の苦悩については以下の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。
お段が地獄
あいうえおの中で「お段」が一番音が低いです。
そのため、「お段」が続く言葉は伝わりにくいです。
「大トロ」、「子ども」、「ロコモコ」とか伝わりません。
な行、ま行も地獄
五十音の中で、「な行」と「ま行」はねっとりしていて、他の行に比べて音が低いです。
そのため、「な行」と「ま行」が続く言葉は伝わりにくいです。
「右耳」、「音色」、「まな板」とかも伝わりません。
飲み会で全く言葉が伝わらない
飲み会のような多くの人が喋っている場では、僕の低い声は全く伝わりません。
これは声量も関係あるとは思いますが、それよりも周波数の問題だと思っています。
さまざまな周波数が飛び交う中、僕が出す低い周波数は、テーブルの下に潜り込んでしまうような感覚に陥ります。
楽しんでないと思われる
例えばサークルやクラスなどで遊びや飲み会に行ったとき、僕は楽しんでいるつもりなのに、「楽しんでる?」と聞かれることがよくあります。
仲がいい人だと僕の性格を分かっているので、楽しんでいると分かってくれます。
しかし、あまり関わりが無い人だと、楽しんでいるかと心配させてしまうこともあります。
徹夜明けに声が出ない
体調悪いときはもちろん声が出ないのですが、徹夜明けも声が出ません。
これも先ほど言ったウォーミングアップの話で、徹夜してしまうことで喉が休まらなかったため、これが出ないのだと思っています。
子どもに好かれない
僕は塾講師をしているのですが、明らかに子どもの反応がよくありません。中には「怖がっているのかな」と思うこともあります。
これは僕のコミュ力のせいもあるかもしれませんが、やはり子どもと接するときは高い声の方が良いのかなと思います
「声が低い=イケボ」とは限らない
世間的には、「声が低い=イケボ」という認識の人が多いかと思います。
しかし、僕の場合は通りにくい上に、聞き取りにくく、ダミ声です。ただただ低いことがマイナスに働いています。
また、イケボといえば彫りの深い顔をイメージする方が多いと思います。
一方の僕は、彫りの浅い童顔です。鏡を見ると、声と顔の不一致が僕を苦しめます。
独り言が聞き取れない時がある
たまにこれが起こります。
これが起こるくらい僕の声は低く、聞き取りにくいとも言えます。
脳から発したメッセージを声に出しているので、内容は理解できます。
しかし、耳から入ってくるメッセージは全く理解できません。
ぼーっとしている時につい独り言を言ったりすると、自分が何を言ったのか分からなくて嫌な気持ちになります。
まとめ
今回は本当に声が低い人の悩み辛さを10個言いました。
声が低いメリットはあるのだろうかと思う日々です。