小説は意味ないのか?小説を読むメリットデメリットについて考えてみた

読書

僕は中学生の頃から小説にハマり、これまでに約500冊ほどの小説を読んできました。

小説をよく読む方の中には、ふと「小説を読む意味ってあるのかな?」と疑問に思った方もいると思います。

僕は大学生になってから、小説を読む意味について考えたことがありました。

あさぐに
あさぐに

小説を読む意味ってなんでしょうか?

本記事では、そんな僕が感じた小説を読む意味として、そのメリットとデメリットについて紹介します。

こんな人におすすめ
  • 小説を読む意味について考えたい人
  • 小説を読むことに意味を求めたい人

メリット

まずはメリットについて紹介します。

コスパが良い

読書自体の話にもなりますが、何より小説は娯楽としてのコスパが良いです

小説は新品の文庫本で500円程度、中古本なら100円程度で買うことができます。

値段の話なら、YouTubeはタダでめちゃくちゃ多くの動画を楽しむことができます。

しかし、小説はYouTubeと違い場所を問わずどこでも楽しむことができる、というメリットもあります。

達成感を得ることができる

小説は読み終えるのに、短いもので2時間程度、長い連作ものだと1週間程度かかります。

自分の生活スタイルと興味に合わせて、程よい長さの小説を読むことで、読み終わった時に達成感を味わうことができます。

また、紙の本で読んでいる人は、本棚に積まれる小説を見て、自分の読書量を知ることもできます。

スマホを見ない時間を作ることができる

スマホを見る時間を減らそうと思っても、ついついSNSやYouTubeを見てしまう方もいると思います。

その時間に小説を読むことで、スマホを見ない時間を作ることができます。

個人的にスマホを見ないようにするメリットは、「ダラダラする時間を減らすことができること」だと思います。

同じ娯楽でもSNSやYouTubeの場合、自分の興味のある記事や動画が次々と流れてくるため、注意が散漫になってしまいます。

一方小説では、そのような注意を散漫するものがないため、集中力を高めてくれるというメリットもあると思います。

他人の人生を疑似体験することができる

小説の中には、医者や警察、農家、フリーターなど様々な職業の登場人物がいます。

小説を読むことによって、自分が普段関わりのない職業の疑似体験をすることができます。

また、職業だけに限らず、都会暮らしや田舎暮らし、外国暮らしなど様々な地域の暮らしも疑似体験することができます。

これは、映画や劇など他の娯楽ではできない体験だと思います

共感力が高まる

共感力とは、他人の感情を自分の身に起きたように感じとったり、他人の言動に「その通りだ」と感じることができる力のことです。

共感力を高めることで、他者との関係がより良好なものになると思います。

小説には、一人称視点のみで物語が進むものもあれば、登場人物それぞれの視点から物語が進むものもあります。

このような小説を読むことで、その人その人の言動の背景がわかるので、実生活でも「この人はこう考えているのではないか」と思うことができるようになり、結果的に共感力が高まると思います。

不条理さの耐性がつく

あさぐに
あさぐに

これは特に僕が感じたことです

僕自身が不条理な出来事が起きる小説が好きと言うこともあるかもしれません。

不条理とは簡単に言うと、「道理や理屈に合わない理由で、悪いことが自分の身に降りかかること」です。

人生の中で、突然会社をクビになったり、恋人と別れたり、と予期せぬ不都合な出来事が起きることもあると思います。

しかし、小説で不条理さに耐性をつけておけば、こう言ったトラブルも「しょうがないか」と考えたり、「次に何をすべきか」と冷静な判断ができるようになると思います。

デメリット

次に、デメリットと思われることを紹介します。

理想が高くなってしまう

小説はほとんどがフィクションです。

そのため、完璧な主人公や、ハッピーエンドな展開が出てきたりします。

あさぐに
あさぐに

しかし、現実はそう甘くありません

例として、僕は一時期恋愛小説を読んでいる時期がありました。

ちなみに僕は大学生になるまで、ずっと彼女ができませんでした。

そのせいもあって、自分の気づかないうちに理想が高くなったり、また主人公のカッコよさと自分を比較して惨めな気持ちになったりしました。

経験がある方でも、気づかないうちに小説の世界に憧れて、現実世界での人や出会いに物足りなさを感じてしまうかもしれません。

考えが偏ってしまう場合がある

同じような小説ばかり読んでいると、考えが偏ってしまう場合があります。

ここで、僕の経験について少しお話します。

僕は一時期、ディストピアの世界観や、人間の暗い面などを描いた作品ばかり読んでいる時期がありました。

すると、次第に暗い気持ちになってしまい、何事に対してもネガティブな気持ちになってしまいました

このような考えの偏りを起こさないためには、同じような小説だけでなく、色々な作家やジャンルの小説を読むことが大切だと思います。

具体的な何かを直接学べるわけではない

実生活や仕事、勉強で具体的に役に立つことは少ないです

あるとしても、専門書で学んだ方が明らかに早いです。

また、小説を読むことにより、読解力が向上するという声もありますが、僕はそれほど感じることができませんでした。

実際に、国語の偏差値は小説を読んだからと言って、ほとんど変化しませんでした。

あさぐに
あさぐに

もちろん個人差はあると思います

まとめ

本記事では、小説を読むメリット、デメリットについて紹介しました。

小説を読むことで短期的に何かが得られることは少ないと思います。

それでも、本記事で紹介したメリットである、「共感力」や「不条理さの耐性」は人生を長い目で見たら、きっと誰しもが役に立つものだと思います。

そういう意味で小説を読むことは決して無駄ではないと思うので、ぜひ色々な小説を読んでみてください。

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